みなさんこんばんは。きなこです。
前回に引き続き、今回も20年前の実家建て替え時のお話です。突っ込み所満載の家づくりなので、ぜひ反面教師にしていただければと思います。
新たな土地を買って家を建てる場合は気にする事はない点なんですが、家を壊して同じ土地に新しい家を建てる場合は、建設中に住む場所(仮住まい)が必要になってきます。今回は、実家建て替え中の仮住まいについてのお話です。たった数ヶ月住むだけの場所ではありますが、これも選択を間違えると悲惨な目に合うハメに・・・(;´Д`)
以前から何度か書いていますが、きなこ実家は家の一部分を残し、それ以外の部分を建て替えるという形を取りました。
そんな事もあり、マヌケなきなこ両親は、「家を建ててる間は、壊さない部分に住めばいいじゃん!」と言っていました。
ですが、壊さない部分には一切水回りがありません。風呂もなければトイレもない。台所だってないです。いったいどうやって暮らすつもりだったんでしょうね!?
壊さない部分の間取り詳細はこちら↓
そんな呑気な感じだったので、着工日が決まりそうになっても、全く仮住まいを探してる気配がありませんでした。ほんとに呑気すぎる・・・(;´Д`)
そんな呑気なきなこ両親を見て、イライラしている人物が1人いました。
それが、きなこ祖母です。
当時、ばーちゃんは80代でしたが、まだまだしっかりしていました。マヌケな両親と違ってしっかり者だったばーちゃんは、全然仮住まいを探そうとしない息子たちを見て、このままで大丈夫か!?と、焦り始めました。
そして、焦りが最高潮に達した結果、なんと、知り合いに声をかけて仮住まいを勝手に決めてきてしまいました。
ばーちゃん「仮住まいは友達のところでお願いしたよ。月4万で貸してもらえる事になったから!」
そんなばーちゃんが選んだのは、昔ながらの長屋風の平屋でした。
詳しく聞いてみると、なんとボロボロなきなこ家よりもさらに古いお家だそうで・・・
・お風呂はシャワー無し、水しか出ない
・入浴時は浴槽に水をためてガスで沸かす。
・トイレはボットン便所。
・台所は土間。
・駐車場が無い。
これだけ聞いただけで、なんかものすごく微妙~!!と思ってしまいました。
さらに、長屋なので、2軒くっついたうちの1軒です。しかも家の中のドアを開けたらお隣に行けてしまうようで・・・そのドアには鍵もないので、プライバシーもなにもないですね(;´Д`)
そして、そのお隣の住人がばーちゃんの友達だそうです。幸いな事に普段は高齢なので子供の家で同居しているそうですが、たまに自宅である長屋に戻ってきて過ごす事があるそうです。
こんな家だったので、家族一同反対しましたが、ばーちゃんは「もう頼んじゃったし、今さら申し訳なくて断れない!」と言われ、結局そのお家を仮住まいとして借りる事になりました。
ひとまず、街中のかなり入り組んだ場所にある家だった為、駐車場が無く、近隣で貸し駐車場を借りました。ただし、3台分(父・母・きなこ)同じ場所では借りれず、なぜか私だけ家からちょっと離れた場所にある駐車場でした( ;∀;)
部屋は和室2部屋と土間の台所、あと天井が低い板の間がありました。板の間は生活には使えなさそうだったので物置として使い、和室2部屋を居間と寝室として使いました。家族5人で使うには結構窮屈だった記憶があります。
土間の台所の両側には土間の通路が伸びていて、それぞれ風呂とトイレにつながってました。風呂は脱衣所無し。当時大学生と高校生でお年頃なきなこ姉妹にはかなり地獄でした。あまりにもお風呂がイヤだったので、週末の度に友達の家に泊まりにいったり、時には銭湯に行ったりもしました。
妹はどうしてもボットン便所に抵抗があったらしく、幸いな事に市で一番大きい駅の近くだったので、トイレを使いたい時はわざわざ駅まで出て、駅ビルのトイレを使っていました。
駅まで徒歩で行ける点、さらに妹は学校まで徒歩で行ける範囲、という点はすごく便利だったんですが、ボロ家での生活は不便しかありませんでした( ;∀;)
そして、この家を選んだばーちゃんも、最終的にはすごく後悔してました。
まず、昔の家はバリアフリーではないので段差だらけで、高齢で足腰が弱っているばーちゃんにはとても過酷だったようです。たびたび段差につまずいて転ぶし、危険が伴う生活でした。
さらに、ばーちゃんは近所を散歩するのが趣味でしたが、仮住まいの場所は街中の交通量の多い所だったので、散歩をしていると近所の人達に「こんなとこ歩いてたら危ないよ!」と言われ、家に連れ帰られてしまってました。そんなこともあって散歩できなくなったばーちゃんは、唯一の運動の機会を奪われ、日に日に体力が弱っていきました。
仮住まいに住んでたのはたった4ヶ月ですが、今まで元気だったばーちゃんが、その4ヶ月で一気に弱ってしまった気がします。
ほんの数ヶ月住むだけの場所ではありますが、仮住まい選びも重要だったなぁと今になって思います。実はきなこ両親も呑気にしてるように見えて、仮住まい候補はいくつか目星はつけてあったそうなんですが、ばーちゃんが焦って決めてきてしまった所よりも良さそうな物件でした。ばーちゃんが暴走して勝手に決めてしまう前に、自分達もこんな場所で仮住まいを検討しているよ!と、ひとこと伝えてあげるだけで、ばーちゃんの暴走も防げたんじゃないかなぁと思います。
今現在は区画整理により、私達が仮住まいとして住んでいた家は取り壊されてしまいました。もうあんな不便な家には2度と住みたくありませんが、ある意味いい経験になったのかなぁと思っています。
次回に続く・・・
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