みなさんこんばんは。きなこです。
その前に少しだけ時間は戻りますが、実は施主宅訪問の前に「実はうちからも紹介したい土地があるんです」と自信満々な感じで一条営業に言われました。なので施主宅に向かう途中に2件ほど土地を見せてもらったんですが、1件は細い急な坂道を下った先にあるさらに細い道沿いの土地、もう1件は草むらの中にある土地で、どちらもかなり微妙だったのでお断りしました。
話を戻しまして、モデルハウスに着くと個室に通され、そこで今日の感想やら、借りたタブレットを見てどうだったかなどを話しました。
一条営業「今日はどうでしたか?」
きなこ「自分たちが考えてるのと同じぐらいの広さの家だったので、イメージが湧きやすくてよかったです。すごく暮らしやすそうな家だと思いました。」
一条営業「それはよかったです。お貸ししていたタブレットは見ていただいていかがですか?」
きなこ「このタブレットの商品はこのモデルハウスとは違うんですね」
一条営業「そうです。そちらはi-smileという限定商品です。決まった間取りの中から選んでいただく事でお安くなる商品ですよ。あと性能的にも少し劣るんですが、一条工務店の家自体が性能が高過ぎるので、多少性能が劣っていても他のハウスメーカーさんと比べたらかなり優れていますよ」
その説明をタブレットを貸してくれる時にしっかり聞きたかったです。ちゃんとした説明もなく貸し出すなんて、ちょっといい加減だなぁと感じてしまいました。さらに間取りの事も質問してみました。
きなこ「決まった間取りから選ぶという事なんですが、例えば和室の部分を洋室に変えたりとかってできるんですか?」
一条営業「決まった間取りから選んでいただかないといけないので、そういった事はできないんですよ」
きなこ「そうですかぁ…そしたら気にいる間取りなかったので、これで建てるのは無理です」
一条営業「そうですか、それでしたらi-smartになりますね。お値段的には少し高くなると思います」
安く高性能な家を建てるという計画は一気に崩れました。今だから思うんですが、もっとこちらの希望をしっかりヒアリングしたうえで商品を提案してほしかったです。
とは言っても、どちらにしてもi-smartのが気に入っていたので、もしi-smartで家を建てるとしたらどれぐらいの額になるか見てもらう事になりました。
一条営業「安く見積もっても仕方ないので、色々オプションを付けた状態で見積もらせていただきますね。あと土地はあの大通り沿いの1744万円の土地にしたとして、家と土地の総額と、月々の返済額などを出してみます」
いったいいくらぐらいになるんでしょうか。ドキドキしながら待ちます。
一条営業「まず家と土地を合わせて5100万円ぐらいですね」
えっ!?5100万!?
いっても4000万円台だと思っていたので、それよりも大幅にオーバーしています。
一条営業「月の返済額は銀行によって金利が違うのでなんとも言えませんが、頭金を1割ぐらい入れていただいたとして、だいたい月々11万ぐらいになると思います」
10万超えですか!!どのぐらいの金利で計算したのかはわかりませんが、今の家賃が66000円なのでだいぶ月々の支払い額が増えてしまいます。
すると、それを聞いた旦那が言いました。
旦那「ちょっとキツイけど、なんとか払えると思います!」
えっ!?何言ってんの。ほんとに払えるの??
そう思っているきなこを傍目に、どんどん話は進んでいきます。
一条営業「そーですか、それではまずはローンの審査が下りるかどうかを確認しますので、源泉徴収票はお持ちいただきましたか?」
実はこの日の数日前に営業から電話連絡があり、夫婦それぞれの直近2年の源泉徴収票を持ってきて欲しいと言われていました。ずいぶん話が進むのが早いなぁと思いつつも、私達は深く考えずに持参していました。
源泉徴収票の内容を営業がタブレットに入力していきます。すると、途中で変な確認をされました。
一条営業「審査に通りやすくするために、奥様の年収を少しだけ高めに書いときますね」
きなこ「はぁ…」
なんだかよくわからず返事をしてしまいましたが、今考えたらそれっていいの!?って思います。この時からなんだか不穏な動きをしていました。
そして入力を終えた営業が、次はこんな話を切り出してきました。
一条営業「土地はどうしましょうか?」
旦那「この前の2件の土地は、いい土地だとは思うけどまだちょっと迷ってます」
一条営業「そうですか、どちらも大変いい土地だと思いますけどねぇ。ちなみに建築条件付きのほうは条件を外す料金だったり、その他諸々費用がかかってくると思いますので、結果的には大通り沿いの土地のが安くなると思いますよ」
旦那「そっかぁ…じゃあ大通り沿いの土地のがいいですね」
すると、営業が言いました。
「この土地、買い付けしてみませんか?」
きなこ家「買い付け?」
この時、私達は全く知識もなく、よく意味がわかっていませんでした。
そして営業は説明を続けます。
一条営業「まだ正式に買っていただくわけではなくて、土地の取り置きをしていただく感じですよ。期限を設けてその間に検討していただき、買うか買わないか判断していただければ結構です。その間はその土地は商談中という事になり、他の方は申し込めなくなるので土地を取られる心配もなくなりますよ」
きなこ「そんな事できるんですね。どーしよう…」
旦那「う〜ん…取り置きしたら絶対に買わなきゃいけないって事ではないんですよね?」
一条営業「もちろんです。期限までしっかりと考えていただいて、やっぱり買わないという事でも全然構いませんよ」
旦那「それじゃあ…お願いします」
営業の言葉を信じて、ひとまず土地の取り置きをお願いする事にしました。
一条営業「それではまずこの書類の記入をお願いします。このあと不動産屋に行く用事があるので、そのついでにこの書類を持っていって手続きをしてきますよ」
そう言われて、よくわからない書類を記入しました。土地の住所や価格、あと期限の日付をだいたい2週間後ぐらいで記入、さらにアスファルト剥がしも地主持ちでお願いしたいという内容を記入したと思います。
一条営業「ご記入ありがとうございます。では早速この書類を不動産屋に持っていきますね。あとはこちらですべて手続きを行いますので!」
きなこ家「お願いします」
こうして謎の書類は不動産屋に持って行かれる事になりました。
そして、次回は書類に書いた期限の2週間後の週末に、ぜひ工場見学にお越し下さいと言われました。通常はみなさんバスツアーで行くようなんですが、その日はこのハウジングセンターからバスが出てない日だそうで、自分達で直接現地に来てほしいと言われました。しかも場所は隣の県なのでかなり遠いし時間はかかりますが、見学させていただいた家で聞いたオプションの抽選会にはぜひ参加して少しでも安く家を建てたい所です。なので頑張って参加する事にしました。
この日1日で一気に話が進展しました。
そして最後にi-smartの内装のシュミレーションができたり間取り例を見れるタブレットを新たに借りて、この日は終了しました。
打ち合わせが終わった帰り道に、旦那ママがふと言いました。
旦那ママ「ほんとに返済大丈夫なの?今は共働きだからいいけど、もし今後きなこちゃんが働けなくなっちゃったら…そーゆう事もちゃんと考えたうえで決めなさいよ。もっと安いハウスメーカーもあるし、色々見てから決めた方がいいと思うけど…」
この時は旦那ママが1番冷静でした。
でも私達は完全に気分がハイになっていて旦那ママの意見は聞きませんでした。
旦那「やっぱり高級感のある家がいいし、妥協したくないからこのまま進めるよ」
あとで聞いたら旦那の会社には一条工務店で建てたかったけどお金の面で無理で諦めた人が何人かいたようです。そんな同僚達の前で「俺、一条工務店で建てるよ!」と見得を張りたい気持ちもあったようです。
そして帰ってきて借りたタブレットを見ながら、さらに夢は膨らんでいきました。よさげな36坪の間取りを見つけ、「こんな家がいいね〜、でも高そうだね〜」なんてのんきなことを言っていました。
そんなこんなで日にちは過ぎ、2日後、旦那のスマホに1件のメールが入りました。
「ご無沙汰しております。不動産屋です。この度は先日ご紹介した土地にお申し込みいただきありがとうございます。つきましては契約の手続きを進めたいと思いますので、一度ご来社いただけないでしょうか?」
不動産屋からのメールでした。
きなこ夫婦「え!?契約!?」
私達が知らない所で、意図しない話がどんどん進んでしまっていました…
次回へつづく…
ランキングに参加しています。応援クリックよろしくお願いします(#^^#)